国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ副会長は29日、シドニーで行われた五輪関連の会議で、2016年リオデジャネイロ五輪の準備について「私が経験した中で最悪だ。(準備が遅れた04年の)アテネよりも悪い」と酷評した。

 コーツ副会長は、準備状況を監督する調整委員会の委員としてリオを6度訪問した。IOCは特別チームを設置して準備を支援する緊急措置を取ったが、コーツ副会長は「(支援は)今までなかったことだ。現場の状況は危機的だ。代替案はなくリオでやるが、非常に心配だ」と語った。