<テニス:マドリード・オープン>◇11日◇マドリード

 男子シングルス決勝で世界ランキング12位の錦織圭(日清食品)が同1位のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、6-2、4-6で迎えた最終セットを0-3とされたところで腰の痛みのために棄権し、男女を通じて日本選手初となるツアー出場2大会連続優勝を逃した。

 24歳の錦織は12日発表の世界ランキングで日本男子初のトップ10入りとなる9位に浮上。次に出場予定だったイタリア国際を欠場し、25日開幕の4大大会第2戦、全仏オープンに備えて回復に努めることをマネジメント担当者が明らかにした。

 錦織は4大大会の次に格が高い年間9大会のマスターズ大会で初の決勝進出。序盤から快調にショットを決めて善戦したが、第2セット途中で腰を痛めた後に動きが鈍り、4月下旬のバルセロナ・オープンに続くツアー6勝目はならなかった。ナダルとの対戦成績は7戦全敗となった。