<卓球:ジャパンオープン荻村杯>◇第1日◇18日◇横浜文化体育館

 10歳の天才少年が、関係者の度肝を抜いた。全日本のバンビの部(小2以下)、カブの部(小4以下)をともに2連覇中で、東宮城野小5年の張本智和(仙台ジュニアク)が世界ツアーにデビュー。男子21歳以下の予選リーグに出場し、20歳のフランス選手から第1ゲームを奪った。しかし「途中から(パワーで)押されて立ち直れなかった」と、11-7、8-11、4-11、8-11と逆転負けした。

 身長で約40センチも高く、10歳年上の相手は「こんなに強いなんてびっくり。将来がすごいと思う」と絶賛。張本も「悔しいけれど、自信はついた」。両親は中国・四川省出身で、ともに元卓球選手。98年に来日し、張本は仙台で生まれた。今年の3月に父と子ども2人が日本国籍を取得。今年の全日本ジュニアの部では高校生を破って3回戦に進み、観客を驚かせていた。

 男子シングルス21歳以下の予選は、36人を10組に分けて各組でリーグ戦を行い、1位10人に加え、2位の選手の中で決定戦を行い残り6人を決める。今日19日の試合に勝てば、張本は本戦に出場できる可能性が残る。