<テニス:シティ・オープン>◇28日◇ワシントン

 女子シングルスの奈良くるみ(安藤証券)は、狙い通りの戦いで格上のマディソン・キーズ(米国)を7-5、6-3で破った。「勝てるとしたらミスを少なくすること。それを徹底できた」と納得の表情だった。

 強打が自慢の19歳の相手に何度も豪快なショットを決められたが「相手のいいプレーでポイントを取られても前向きに切り替えた」と気にしなかった。

 粘り強いプレーで打ち合いに持ち込み、第1セットでは6-5の第12ゲーム、第2セットでも4-3の第8ゲームと勝負どころでミスを誘ってブレークに成功した。四大大会の全米オープンを見据え「動きが良くなって、プレーに迷いがなくなってきた」と手応えを口にした。