<テニス:シティ・オープン>◇30日◇米ワシントン

 奈良くるみ(安藤証券)は第2セットから前に踏み込んで打つ本来のスタイルで流れを引き戻した。「試合途中からでも自分のテニスを出し切れたのは良かった」と笑顔を見せた。

 ウィンブルドン選手権で16強入りし、成長著しい20歳のディアスが相手。強打に押され、第1セットを奪われたが「このままでは自分からゲームを取れない」と積極性を取り戻した。

 第2セットではサービスゲームの第3ゲームを落とした直後にブレークバック。そこから9ゲーム連取と圧倒し、最後は相手が負傷で棄権した。8強入りを決めた日本女子のエースは「次もいいテニスをしたい」と充実感をにじませた。