自衛隊が20年東京五輪に向けて、7人制女子ラグビーの本格強化に乗り出す。

 1日、埼玉県朝霞市の自衛隊体育学校で「女子ラグビー基幹要員集合訓練」と題した合宿が行われた。メンバーは陸海空の自衛隊から選ばれた11人。ロンドン五輪女子レスリング48キロ級金メダルの小原日登美(33)の練習パートナーだった植野さくら(22)も参加。今春でレスリングには区切りをつけていたが「チャンスをもらった。新たな気持ちでいける」と今度はラグビーで五輪を狙う。

 7人制ラグビーは2年後のリオデジャネイロ五輪から正式種目になるが、まだ女子は国内クラブなど、社会人で競技を続ける環境は少ない。そこに衣食住が安定し、競技環境も充実した自衛隊が乗り出した形。指導する和田伸一郎1等陸尉(39)は「リオは厳しいかもしれないが、東京五輪では日本代表選手を輩出したい」と目標を掲げた。今後は経験者、意欲ある高校、大学生も発掘していく。