柔道の世界選手権が25日に開幕する。日本代表は23日、開催地ロシアのチェリャビンスクの道場で汗を流した。

 ロンドン五輪覇者で女子57キロ級の松本薫(フォーリーフジャパン)は打ち込みで技を確認し「王者の気持ちは持っているが(五輪制覇は)過ぎ去ったこと。しっかりと現状をとらえ挑戦者として闘う」と気合をにじませた。

 松本を欠いた昨年の日本女子は個人で金メダルゼロ。帰ってきたエースは「選手全員は実力があるから大丈夫」と笑みを浮かべた。

 3連覇を狙う男子66キロ級の海老沼匡(パーク24)は激しい乱取りで追い込んだ。

 昨年は3階級制覇に導いた日本男子の井上康生監督は「五輪への道がスタートし、昨年よりも意味合いのある大会となる。日本代表としての誇り、意地、自覚を持って力を発揮してほしい」と力強く述べた。