全日本柔道連盟(全柔連)の斉藤仁強化委員長は28日、今回の世界選手権で任期が切れる日本女子の南條充寿監督について「3日目までに金メダル2個を獲得し、結果も内容もいい。やめさせる理由がない」と話し、2年後のリオデジャネイロ五輪まで指導を託す意向を示した。

 南條監督は暴力指導問題の発覚で指導陣が刷新された昨年3月に就任。昨年の世界選手権では、日本女子は22年ぶりに個人の優勝がなかった。

 9月13日の全柔連強化委員会で意見をまとめ、10月の理事会で最終決定する。斉藤委員長は「昨年以上の成績が(続投の)最低条件だった。どん底からはい上がり、若手も育てている」と南條監督の手腕を評価した。