<テニス:全米オープン>◇第4日◇28日◇ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター

 男子シングルス2回戦で第10シードの錦織圭(24=日清食品)が、2年ぶりの3回戦進出を決めた。

 世界ランキング48位のパブロ・アンドゥハール(スペイン)と対戦。第1セットを6-4で奪うと、さらに鋭いフォアショットで攻め立てた。第2セットも6-1で取ると、アンドゥハルがリタイア。これで4大大会通算勝利数が33となり、佐藤次郎(1931~33年に活躍)と並んでいた日本人最多勝で、単独トップに立った。

 今月上旬に右足親指の腫れ物を切除する手術を受け、出場が危ぶまれた今大会だが、初戦に続いての快勝。「弱点があまりない」と警戒していたアンドゥハルをあっさり退け、試合直後のインタビューでは「相手がケガしていることも知らなかったので、リタイアにはびっくりした」と言い「尻上がりに調子が上がっている」と笑みを浮かべた。