レスリングの世界選手権(9月8~14日・タシケント)と、仁川アジア大会(9月19日~10月4日)に出場する男子フリースタイル代表らが30日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開し、兄弟で世界選手権に出場する74キロ級の高谷惣亮(ALSOK)は「弟の前でしようもない試合はできない。金メダルしか取りたくない」と意気込みを示した。

 男子は昨年の世界選手権でメダルなしに終わり、巻き返しを期す。この日はスパーリングを中心に攻撃でポイントを取り切る練習を繰り返した。高谷惣の弟で65キロ級の大地(拓大)は「同じ日の試合なので兄弟でメダルを取る」と大舞台を心待ちにしていた。

 57キロ級で期待の20歳、高橋侑希(山梨学院大)は「自分のことに集中して一試合一試合を着々と勝つ」と引き締まった表情で話した。