<テニス:全米オープン>◇第6日◇30日◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス3回戦

 世界11位の錦織圭(24=日清食品)が、大会初出場の08年以来6年ぶりの16強入りだ。

 同26位のレオナルド・マイエル(27=アルゼンチン)に6-4、6-2、6-3の1時間52分でストレート勝ち。「本当にうれしい。とてもいい感じできている」。4回戦では、過去2勝1敗と対戦成績をリードするラオニッチ(カナダ)と、22年清水善造以来、日本男子92年ぶりの大会ベスト8進出をかけ対戦する。

 錦織は、最初の2セットで、自らのサービスゲームを1度も落とさず。相手のサービスゲームを計3度破り、完全に主導権を奪った。4日に切開手術を受けた右足親指の腫れ物も「不安はない。しっかり動けている」。第3セットで0-3とリードされたのが、この日、最大のピンチだったが、逆転でストレート勝ちだ。

 ラオニッチとは、7月のウィンブルドン4回戦で、3度目の対戦で初めて敗れた。「次が大きな山」と気を引き締めた。

 観客席には、ヤンキースの田中将大投手の両親、妻、弟らも駆けつけ、同じ世界で活躍する錦織に声援を送っていた。