8月31日に終了した柔道の世界選手権個人で金メダルを獲得した日本の4選手が9月1日、ロシアのチェリャビンスクで記者会見し、日本男子5人目となる3連覇を達成した66キロ級の海老沼匡(パーク24)は「ただ前進するだけ。4連覇は意識しない。2年後の五輪で金メダルを取ることが全て」と表情を引き締めた。

 女子48キロ級で19歳の近藤亜美(三井住友海上)は「今回の優勝は勢いがあってのものなので、もっともっと練習して技術を身に付けたい」と笑顔。同57キロ級の29歳、宇高菜絵(コマツ)は「まだ通過点。最終目標に向かい、ベテランの味を出していく」と五輪を見据えた。前日の団体戦で痛めた右膝は深刻ではないという。

 2大会ぶりに王座を奪還した男子73キロ級の中矢力(ALSOK)は「これに満足せず、次のステップに向かう」と意気込んだ。選手は2日に日本へ帰国する予定。