コペンハーゲンで開催されていたバドミントンの世界選手権で、銅メダルを獲得した女子3人が2日、成田空港に凱旋(がいせん)した。

 女子ダブルスで、日本勢のこの種目では3年ぶりの銅メダルを獲得した前田美順(28)垣岩令佳(25)組(ルネサス)は、ペア結成から約1年でのメダル獲得。2年前のロンドン五輪で藤井瑞希と組んだダブルスで銀メダルを獲得した垣岩は「勝ち上がるごとに、ペアとしてやってきたことを、いっぱい出せた」と喜び、前田も「準々決勝で(劣勢になり)気が引けた時、垣岩が声をかけてくれた。1人では勝てない。五輪のメダリストに、世界選手権のメダルもかけてあげられて良かった」と結束の勝利を強調した。

 所属するルネサスは、来年度(15年4月)から、基礎化粧品会社の再春館製薬所にバドミントン部を譲渡することが決まっている。「ルネサスで岩垣と組む最初で最後の世界選手権。バドミントンが出来ることに感謝し、このような形で皆さんに報告できて良かった」と前田は、しみじみと話していた。