<アジア大会:陸上・女子マラソン>◇2日◇韓国・仁川

 木崎良子(29=ダイハツ)は銀メダル、早川英里(32=TOTO)は4位に終わった。

 木崎はトップを併走していたキルワ(バーレーン)の37キロ付近のスパートについて行けず、ゴール前で追い上げたが13秒差の2時間25分50秒のタイムで2位。ゴール後は両手で顔を覆いながら悔し涙を流した。

 木崎のコメント

 「2カ月間、金メダルを目指していたが、自分の弱い所が出てしまった。昨年よりは成長したが、悔しい結果に終わり恩返しができなかった。残り2キロでいこうと思ったが、その前にいかれた。自分も足にきていたのでついていけなかった。ラスト5キロのペースアップについていけるよう練習していきたい」

 序盤で遅れた早川は徐々に巻き返し、終盤は岳超(中国)と激しい4位争いを展開しながら、3位シェムジュ(バーレーン)を追走。トラックに入り第3コーナー付近でゴールを間違えてストップしたシェムジュを抜いて3位に浮上したが、間違いに気がついたシェムジュに猛ダッシュして抜き返され、3位とは1秒差の2時間33分14秒の4位に終わった。

 早川のコメント

 「(シェムジュが止まったことは)ちょっとびっくり。急にまた後ろから抜かれてびっくり」「序盤から流れに乗れず、うまく動けず残念。これをいい経験にして次につなげたい」ゴールキルワ(バーレーン)が2時間25分37秒のタイムで金メダル。木崎は追い上げたが、13秒差の2時間25分50秒で銀メダル。ゴール後は悔し涙を流した岳超(中国)とデッドヒートを繰り広げながら3位のシェムジュ(バーレーン)を追いかけていた早川は、トラックの第3コーナー付近でゴールを間違えてストップしたシェムジュを抜いて3位に浮上したが、間違いに気がついたシェムジュに再度抜かれ、2時間33分14秒の4位に終わった。女子マラソン結果(1)キルワ(バーレーン)

 2時間25分37秒(2)木崎良子(ダイハツ)

 2時間25分50秒(3)シェムジュ(バーレーン)

 2時間33分13秒(4)早川英里(TOTO)

 2時間33分14秒40キロ通過独走のキルワ(バーレーン)が2時間18分8秒で通過。5キロのラップタイムは16分57秒とペースアップ。2位の木崎は22秒遅れで通過。35〜40キロ37キロ付近のキルワ(バーレーン)のスパートに木崎が遅れ始める。木崎は口を開けて苦しそう。じわじわと差は広がり、差は30メートルに35キロ通過木崎、キルワ(バーレーン)が2時間1分11秒で通過。5キロのラップタイムは17分18秒3位シェムジュ(バーレーン)が5分1秒遅れで通過早川は5分52秒遅れの7位で通過30〜35キロ残り10キロ付近でのキルワ(バーレーン)のペースアップにも木崎は反応。依然として併走は続く30キロ通過木崎、キルワ(バーレーン)が1時間43分53秒で通過。マッチレース続く3位シェムジュ(バーレーン)は2分59秒遅れで通過4位キム・ヘギョン(北朝鮮)は3分45秒遅れ、5位キム・ヘソン(北朝鮮)は4分1秒遅れで通過早川は6位集団、4分33秒遅れの8位で通過25〜30キロ27キロ過ぎのコース最大の上り坂に入る。木崎とキルワ(バーレーン)は併走25キロ通過キルワ(バーレーン)が1時間26分43秒でトップ通過。併走する木崎は1秒遅れの2位で通過。3位はシェムジュ(バーレーン)で1分48秒遅れ。北朝鮮勢が2分11秒遅れの4位集団。早川は3分20秒遅れの6位集団で通過20〜25キロ中間点を木崎が1時間13分20秒で通過。キルワ(バーレーン)とのマッチレースが続く20キロ通過木崎が1時間9分39秒でトップ通過。2位に1秒遅れでキルワ(バーレーン)。5キロのラップは16分54秒。3位は48秒遅れでシェムジュ(バーレーン)。4位集団に1分遅れで北朝鮮勢。早川は2分6秒遅れの8位15〜20キロ木崎が17キロ過ぎで先頭のキルワ(バーレーン)をとらえる3位シェムジュ(バーレーン)、4位集団に北朝鮮勢15キロ通過キルワ(バーレーン)が52分45秒でトップ通過。5キロのラップタイムは16分28秒とペースアップ。2位に10秒遅れで木崎、シェムジュ(バーレーン)。4位に19秒遅れで北朝鮮勢10〜15キロ先頭はキルワ(バーレーン)。2位集団に木崎、シェムジュ(バーレーン)キム・ヘギョン、キム・ヘソン(北朝鮮)。中国勢2人がやや遅れる。早川は8位集団↑キルワ(バーレーン)が1人で先頭。やや離れて集団。早川がやや遅れる10キロ通過10キロ手前でキルワ(バーレーン)が前に飛び出す。これを追ってキム・ヘギョン(北朝鮮)も前に。10キロ通過は36分17秒。先頭集団は9人に。チェ・ボラ(韓国)が遅れ始める5キロ通過5キロ地点を18分49秒で通過。先頭集団は木崎、早川、キルワ、シェムジュ(バーレーン)、チェ・ボラ、キム・ソンウン(韓国)キム・ヘギョン、キム・ヘソン(北朝鮮)岳超、何引麗(中国)の10人0〜5キロ日本の木崎、早川ら10人が先頭集団。バーレーンのキルワがやや飛び出すスタート午前9時に16選手(エントリーは17選手)がスタート。飛び出す選手はおらず、ゆったりとしたペース木崎良子

 1985年6月21日生まれ。京都出身

 12年ロンドン五輪代表の木崎は名古屋ウィメンズで早川を振り切り、2時間25分26秒のタイムで日本人最上位の3位表彰台をゲットした。9月30日のレース前の会見では勝負どころのポイントとして、アップダウンが続く20キロから30キロまでと想定。「そこをしっかり粘って、力を残して走れるか」と話し、持ち前のショートスパートに加え、ロングスパートにも対応するとした。早川英里

 1981年11月15日生まれ。東京出身

 早川は3月の名古屋ウィメンズで木崎良子(ダイハツ)に続く日本人2位に入り、初代表を決めた。「金メダルなら来年の世界陸上代表に決まり(2年後の)リオ五輪にもつながる。金メダルを目指します」と9月の壮行会で誓い、レース前の会見では「コースは道幅も広く、見通しのいい道なので、集団から少し離れても前を向いていける」とコースの特性を生かしたい考えを示した。