シンクロナイズドスイミングでスペインを世界の強豪に育てた藤木麻祐子コーチ(39)が、2012年ロンドン五輪でチームとデュエットの2種目ともメダルを獲得したアジアトップの中国の指導を始めたことが3日、関係者の話で分かった。

 藤木コーチは、昨年末でスペインのコーチを退任。世界をリードするロシアなど欧州勢のレベルアップに危機感を持つ中国が、スペインでの指導歴を評価して招いたという。仁川アジア大会から指導し、中国は全3種目で優勝。カナダのケベックで行われているワールドカップ(W杯)でもコーチを務めている。

 中国は06年12月のドーハ・アジア大会で国際主要大会では初めて日本を破り、その直後に長く日本代表を率いた井村雅代氏(64)がヘッドコーチに就任。08年北京五輪のチームで、中国はシンクロ初の五輪メダルとなる3位となった。井村氏は今季、10年ぶりに日本代表の指導に復帰した。