国際水泳連盟(FINA)が来年夏にロシアで開催する世界選手権で、シンクロナイズドスイミングの新種目として、女子と男子1人ずつがペアで演技する「混合デュエット」を実施する方向で調整していることが18日、日本水泳連盟関係者の話で分かった。シンクロは五輪や世界選手権では女子のみが参加しており、初めて男子に門戸を開くことになる。

 混合デュエットは世界的にほとんど実施されていないが、男子の参加で注目度を上げる狙いがあるとみられる。日本水連幹部は「日本は選手を派遣できるよう検討していきたい」と参加に前向きな考えを示した。11月下旬にドーハで開くFINA臨時総会で正式に決まる見通し。

 混合デュエットは夏に採用案が浮上し、急ピッチでルール整備が進められたが、参加選手数の見通しは立っていない。男子では過去にビル・メイ選手(米国)が大会に参加した例がある。

 来年の世界選手権では飛び込みでも男女1人ずつが同時に演技する混合シンクロ種目を採用する方針。これまでは男女別々のシンクロ飛び込みを実施している。