下村博文文部科学相は21日の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックの開催準備や競技振興などのスポーツ行政を一元的に担うスポーツ庁の設置を、来年秋に先送りすると正式に表明した。

 臨時国会に提出する方針だったスポーツ庁設置関連法案は「予算や権限に関し、他省庁の理解が得られていない部分がある」と述べ、年内に政府内で調整し、来年の通常国会に提出する考えを示した。

 スポーツ庁は、国土交通省や経済産業省など各省庁のスポーツ関係部門を一体化し、文科省の外局とする方向で検討が進んでいる。