日本ラグビー協会の矢部達三専務理事は29日、日本が単独最終候補になっている南半球の世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」への新規参入について「契約時期は11月がめど。できるだけ早くしたい」と語った。東京都内で開かれた理事会後に述べた。

 懸案だった財政面の条件は「めどがついた」(矢部専務理事)と合意に前進し、今後は正式契約に向けて詳細を詰める。会場は東京・秩父宮ラグビー場を主に使用し、一部の本拠地開催試合をシンガポールで行うほか、来年3月ごろに決定する2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の開催会場での実施も検討するという。

 参入が決まれば日本のシーズン終盤とスーパーラグビー開幕の時期が重なるため、矢部専務理事は「日本ラグビーの大きな変革期になる」と述べ、国内大会の開催方式について抜本的に見直す必要があるとの認識を示した。