内紛が続く全日本テコンドー協会で、現体制反対派を中心に福島や宮崎など11道府県の代表が新団体「全日本テコンドー連盟」を設立したことが13日、分かった。

 現在は同協会が、国内の統括団体。新団体は同協会に代わり日本オリンピック委員会(JOC)や日本体協への加盟を目指す。

 新団体は「現体制で正常な発展はあり得ない。新団体でしか活路を見いだせない」と主張する。テコンドーでは過去にも国内統括団体の内紛や分裂があり、派遣が危ぶまれた2004年アテネ五輪では00年シドニー五輪銅メダリストの岡本依子が特例で個人参加した例がある。リオデジャネイロ五輪を2年後に控え、今回の分裂が再び強化に影響する可能性もある。

 全日本テコンドー協会はことし4月の総会で公益法人の返上を決めて内閣府に申請。その後、取り消しとなった。返上に反対していた複数の正会員は退会していた。