スピードスケート男子500メートルの日本記録保持者、加藤条治(日本電産サンキョー)が今季の主要大会出場を見送ることが19日、分かった。体づくりのシーズンと位置づけており、来季以降に向けた調整に専念する。

 29歳の加藤は10月の全日本距離別選手権を欠場しワールドカップ(W杯)前半戦の代表から外れた。12月末の全日本スプリント選手権(長野市)に出場しない意向も19日までに固め、同選手権で代表が決まる来年2、3月のW杯後半戦や世界スプリント選手権(アスタナ=カザフスタン)などに出る可能性が消えた。

 ソチ冬季五輪でメダルを逃した加藤はヨガやピラティス、陸上チームとの合同練習などに新たに取り組み、既に氷上練習も行っている。シーズン終盤の記録会などで滑る可能性はある。