韓国の仁川アジア大会で競泳の冨田尚弥選手がカメラを盗んだとして略式起訴された問題で、日本オリンピック委員会(JOC)は21日の理事会で日本水泳連盟を「指導」、日本選手団団長を務めた青木剛専務理事ら役員4人を「厳重注意」処分とすることを正式に決めた。

 冨田選手は帰国後に一転、無実を訴え、19日に韓国での正式裁判を申し立てた。JOC理事会に出席した日本水連の鈴木大地会長は「われわれとしては韓国で出た処罰を受けて対応している。静観するしかない」と述べた。日本水連は冨田選手を2016年3月末までの選手登録停止処分としている。