国際バスケットボール連盟(FIBA)が日本協会に下した代表チームの国際試合出場停止処分に対する波紋は、発表から1日たった27日も広がった。

 日本バスケットボール選手会会長で、ナショナルリーグ(NBL)のつくばに在籍する元日本代表の岡田優介選手は「予想されていたことだけれど残念」と落胆した。

 男子日本代表で活躍する29歳の竹内公輔選手(広島)は「悲しい。制裁が科されている中で自分も年を取るので、代表でプレーすることがなくなるかも」と心配した。広島の佐古賢一監督は現役時代に日本代表として1998年世界選手権に出場した。国際大会で経験を積むことの重要性を強調し「日本代表は非常に特別。そのような舞台がなくなると、日本の衰退に拍車をかけることになる」と憂慮した。

 若手世代の強化に与える影響も懸念される。来年のユニバーシアード夏季大会の女子代表を率いる96年アトランタ五輪代表の萩原美樹子監督は「後々フル代表に入る子もいるかもしれない。準備だけはしっかりする。怒ってもしょうがない」と先行きが不透明な状況にも前を向いた。