<ラグビー全国大学選手権:早大18-17同大>◇21日◇大阪・花園ラグビー場

 東西名門対決は終盤までもつれ込む接戦となったが、惜敗した同大は2次リーグ敗退が決まった。

 関西3位同大は、6大会ぶり16度目優勝を目指す早大(対抗戦2位)を1点差まで追い詰めた。前半は早大が10-7とわずかにリード。後半10分に同大WTB松井千士(ちひと=2年)が12-10とする逆転トライを決めた。再逆転された後の同38分、ゴール前のラインアウトからモールを押し込み17-18と1点差に迫った。WTB宮島裕之(4年)のキックは惜しくも外れ、逆転勝利とはならなかった。

 初戦の東海大戦では3-40とノートライで大敗。早大戦には、ボーナスポイントのつく4トライ以上の勝利を狙った。組織的なDFを徹底し、早大の日本代表FB藤田を押さえ込む場面もあった。山神孝志監督(48)は「(DFが)今日は完成度が高かった」とねぎらった。

 一時逆転トライを決めたWTB松井は「あと2本トライを取りたかったが、スクラムを押し込み、ワイドに振る、やりたいラグビーが出来た」と振り返った。フランカー田淵慎理主将(4年)は「早稲田を相手に、これだけ強みを出せた。次の試合が最後だが、後輩達のいい経験になれば」と胸を張った。