フィギュアスケートの世界選手権(来年3月・上海)代表選考会を兼ねた全日本選手権は26日、長野市ビッグハットで開幕する。

 25日は会場で練習が行われ、男子の羽生結弦(ANA)は「3連覇は全く意識していない。いつもよりリラックスできている」と落ち着いた表情で話した。

 今月のグランプリ(GP)ファイナルで2連覇を果たした羽生は2種類の4回転ジャンプを跳ぶなど動きに切れがあった。初優勝が懸かる前回2位の町田樹(関大)は「人事は尽くし切った。天命を待つのみ」と語り、無良崇人(HIROTA)は表彰台を目標に掲げた。ジュニアGPファイナル覇者の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)と11月のNHK杯を制した村上大介(陽進堂)は4回転の成功率の高さが目を引いた。

 誰が勝っても初優勝の女子は村上佳菜子(中京大)や本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)宮原知子(大阪・関大高)が精力的に調整。注目の13歳、樋口新葉(東京・日本橋女学館中)は高難度の2連続3回転がさえた。

 男子は26日、女子は27日にショートプログラム(SP)が行われる。