フィギュアスケートの全日本選手権の女子で初優勝した16歳の宮原知子(大阪・関大高)がフリーから一夜明けた29日、長野市ビッグハットで取材に応じ、初出場が決まった世界選手権(来年3月・上海)に向け「大きな一歩を踏み出すきっかけにしたい」と決意を語った。

 同級生からたくさんの祝福メールが届いたそうで「みんな見ていてくれてうれしかった」とはにかんだ。

 男子で2位に入り、4大陸選手権(来年2月・ソウル)と世界ジュニア選手権(同3月・タリン=エストニア)に出場する17歳の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)は「次につなげていけるようにしたい」と話した。女子3位と健闘した13歳の樋口新葉(東京・日本橋女学館中)は「世界ジュニアではロシア勢に勝てるように努力したい」と意気込んだ。

 上位選手は同日のエキシビションに出演。宇野はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳び、宮原は大トリのアンコールで軽快なステップを披露した。28日に電撃引退を表明した町田樹(関大)もゲスト出演した。男子優勝の羽生結弦(ANA)は腹痛の精密検査で欠場した。