2020年東京五輪の追加競技に立候補したウエークボードの日本協会と開催地の大分県竹田市は7日、都内で共同会見を行い、同協会薄田克彦会長が「日本の実力は世界でトップ級。金メダルをとる自信がある。ソチ五輪では同じような競技のスノーボード日本代表がメダルをとった。視聴率も良かった。ウエークボードも世界中の若者が楽しめるスポーツ」とアピールした。

 一昨年5月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で1度は正式競技から落選したが、昨年12月の競技数上限撤廃を受け、再び手をあげた。現在は野球・ソフトボール、空手、スカッシュも名乗りをあげている。

 会見には、小学6年時に史上最年少でプロ資格を取得した棟安優月(ゆづき、14)、昨年のアジアビーチゲームで金メダルを獲得した安井寿紀(22)、スノーボードで06年トリノ五輪に出場した成田童夢、今井メロの弟で、昨年のウエークボードW杯日本代表の成田緑夢(ぐりむ、20)も参加した。安井は「水上のダイナミックなジャンプや技が魅力。家族や仲間と一緒に楽しめる競技」。成田も「立候補したことがうれしくてワクワクした気持ち。(スキーハーフパイプと)夏と冬の五輪に両方出ることが夢」と話した。

 ウエークボードは水上でジャンプの高さや回転技を競う採点競技。世界3000万人、日本では90万人の愛好者がおり、日本の他では米国、ドイツなどが強豪だ。