斉藤仁氏の訃報を受けて日本男子代表の井上康生監督(36)は20日午後、神奈川・平塚市の東海大で報道陣の取材に応じ、「斉藤先生とは『ロンドンの悔しさを晴らすには、16年リオデジャネイロ五輪でリベンジしかない』が合言葉でした。その思いをしっかりと受け継いでリオを戦いたい」と決意を語った。

 斉藤氏の訃報は20日午前5時ごろ、鈴木コーチの一報で知った。「残念な気持ちでいっぱいで……」。昨年から現場でも体調が悪そうで、「あまり無理をされずにと思っていました」。今年1月上旬に病院を見舞ったときには、多くは話すことができなかったが、「現場にいなくて申し訳ない。でも、しっかり見ているので頑張ってほしい」と話したという。

 12年のロンドン五輪では初めて金メダルなしに終わった。日本柔道復活について井上監督は「核が必要だと思う。そして、それは重量級だと思う。その核をどれだけ育成できるかだと思う」と話した。