2008年北京五輪の競泳男子400メートル自由形の金メダリスト、朴泰桓(25=韓国)が国際水泳連盟(FINA)による検査で禁止薬物に陽性反応を示したと26日、聯合ニュースが所属チーム関係者の話として報じた。薬物の種類や陽性反応が出た時期は不明。

 27日付の韓国各紙はチームの「禁止薬物を恐れ、風邪薬も飲まないほど徹底して遠ざけてきた」「病院で知らないうちに投与された」などの主張を伝えた。チームは無冠に終わった昨秋の仁川アジア大会前、韓国の病院でカイロプラクティック(整体療術)などを無料で受けたときの注射が原因とした。

 当時も禁止薬物が含まれていないか確認したそうで「投与の理由や目的を糾明するため民事、刑事上の責任を問う」としている。中央日報によると朴泰桓側は先週、傷害容疑で病院を告訴した。ソウル中央地検が捜査しており、本人は既に事情聴取を受けたという。