<テニス:全豪オープン>◇28日◇メルボルン

 男子シングルス準々決勝で第4シードで前回王者のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)が第5シードの錦織圭(日清食品)にストレート勝ちした。

 前回王者のサーブがうなりを上げた。ワウリンカは第3セットのタイブレークを、この日20本目のエースで終わらせると雄たけびを上げ「次のセットにいったら何が起こるか分からなかった。3セットで勝てて良かった」と胸をなで下ろした。

 サーブの最速は錦織の201キロに対して222キロ。それも第2セット第10ゲームで初めて訪れたブレークのピンチで繰り出した。「スピードを変え、どこに打つかも変えながらやった。その点ではベストマッチの1つ」と満足そうに言った。

 2014年は全豪で4大大会初タイトルを獲得し、11月にはデ杯で母国を世界一に導いた。昨年と同様にいい状態かと聞かれると「いや、さらに自信を持ち、さらに攻撃的にできている。毎年進歩している」と風格を漂わせた。