10月5日に行われた自動車F1シリーズ第15戦の日本グランプリ(GP)決勝での事故で意識不明の重体となったジュール・ビアンキ(フランス、マルシャ・フェラーリ)が人工的な昏睡(こんすい)状態を脱し、三重県内の病院からフランス・ニースの病院へ移ったと19日、両親が交流サイトのフェイスブックで明らかにした。

 意識は戻っていないが、自発的に呼吸できる状態で容体は安定しており、帰国が可能だと判断された。18日夜に三重を出発し19日午後にニースの病院へ到着した。

 両親は「三重の病院での治療には、称賛の言葉しかない。ジュールやわれわれが大変な困難にある時に、彼らがしてくれたことに大変な恩を感じている」と記し、担当医師やスタッフに深い感謝の意を表した。