バレーボール女子のワールドグランプリは5日、韓国の釜山などで開幕する。ロンドン五輪出場権が懸かる11月のW杯の前哨戦で、昨年の世界選手権で3位だった日本にとってはライバル国との力関係を測る舞台となる。

 日本は4日、釜山市内の会場で練習し、エースの木村沙織や主将の荒木絵里香(ともに東レ)は司令塔の竹下佳江(JT)と攻撃の連係を確認。午後は各自で調整し、木村と竹下は、サーブとレシーブを重点的に練習した。

 5日の初戦の相手は世界ランキング1位のブラジルで、日本は7月に敵地で完敗している。木村は「相手の高いブロックに対して、コースを狙ったスパイクで攻めたい」と意気込んだ。

 7月までの海外遠征では新鍋理沙(久光製薬)ら若手が台頭し、真鍋政義監督は「レギュラー争いも激しい。W杯に向けて、去年よりも速いバレーを作り上げたい」と語った。

 大会には16カ国が出場し、1次リーグは各チーム9試合を戦う。24日からの決勝ラウンド(マカオ)は上位7チームと開催国の中国で争う。