国際バレーボール連盟(FIVB)のグラサ会長は12日、イタリアのミラノで共同通信の取材に応じ、女子の世界選手権でライン判定などにビデオで確認を求める「チャレンジシステム」が採用されたことについて「選手に好評で審判員の助けにもなる」と述べ、2年後のリオデジャネイロ五輪でも導入する考えを明らかにした。

 国際オリンピック委員会(IOC)の担当者とも調整を進めているという。会長は「コストの課題はあるが、両チームの公平性が保たれる」と評価した。球の落下点などがコートを囲むように設置された複数台のカメラで撮影され、映像が場内で再生される仕組み。各セット2度まで申し出る権利があり、判定が覆る場面も少なくなかった。