女子テニスで、日本人最高の世界ランキング4位になった伊達公子さん(37)が、電撃的な現役復帰を決めた。7日に、本人が会見し、公式戦参戦など詳細を発表する。定期的に出場することを希望しており、公式戦参戦となれば、96年に引退して以来12年ぶりとなる。

 まず、今月末にツアー下部大会の国際公式戦カンガルー杯(29日より・岐阜)に出場する予定だ。今年は11月の全日本出場を目標にプレーしていくという。伊達さんのマネジャーは「日本協会と国際連盟にきちんと選手登録をします」と、復帰が単発ではないことを明かした。

 伊達さんは引退後、01年にカーレーサーのクルムと結婚。キッズテニスなどでテニス普及に努めてきた。しかし、日本女子若手の台頭が思うように進まないのを見て、元女王がついに本格的に腰を上げた。現役に復帰し、若手育成のため、ダブルスを組んで出場する計画だという。

 関係者によると、伏線はあったという。昨年のウィンブルドンで、過去の名選手がプレーするシニア種目出場を大会から誘われた。テレビの仕事が忙しく出場はあきらめたが、親しい関係者は「非常にプレーしたがっていた」と話した。

 先月には、エキシビション試合でグラフとナブラチロワの2人と対戦した。半年前から練習を始め、週6日、トレーニングを積み、手応えを感じたようだ。また、32歳で現役の杉山に「できるだけ長く続けた方がいい」と、26歳で引退したことを後悔するような発言もあったという。