「愛子フィーバー」が早くも始まった。柔道の女子57キロ級で北京五輪代表に選出された佐藤愛子(24=了徳寺学園職―旭川南高出)の故郷・名寄市で、決定から一夜明けた7日、盛り上がりが活発化してきた。日本一のもち米生産を誇る同市の「もち組合」では、あんころもちならぬ「愛子ろもち」を開発、売り出しを検討し始めた。市内各所には祝福の看板が掲げられ、市民文化センターには応援コーナーも設けられる予定。初の五輪選手誕生の喜びに、市全体が沸き上がっている。

 名寄に「あんころもち」ならぬ「愛子ろもち」ができる!

 佐藤の北京五輪代表選出から一夜明けた7日、故郷の名寄が沸き上がった。五輪本番に向けたさらなる盛り上げへ、まず市の名産でもある「もち」が動きだした。

 名寄はもち米の生産日本一を誇り、佐藤の実家ももち米農家を営む。父の哲夫さんが加盟する「もち組合」では、地元のもち米をPRするため、佐藤にちなんだもちを制作した。こしあんをもちでくるんだもので、パッケージには本人が10年以上も飼っている亀のマークが描かれている。同組合ではその名前を「愛子ろもち」にすることを検討し始めた。

 6日の全日本選抜体重別選手権の際、所属する了徳寺学園の応援団150人に配られ「おいしい」と好評を得た。哲夫さんは「愛子の金メダルの後押しにもなるし、もちのPRにもなる」と商品化に意欲をみせる。粘りの柔道が佐藤の持ち味。哲夫さんは「愛子ももちが大好き。粘りけがあって愛子の柔道みたい」と言うよう、本人のイメージ通りの商品になる。

 フィーバーはもちだけにとどまらない。市役所、市民文化センターなど市内数カ所には「おめでとう

 佐藤愛子選手」の看板がさっそく掲げられた。市では「北京応援ツアー」と題し参加者を募集。20~30人の応援団を組み、現地で直接声援を送る構想を練り始めた。同センターの一角には応援コーナーを設け、ゆかりの品々を飾る。市生涯学習課スポーツ振興係では「おめでたいことですから。これからまだ企画が持ち上がってくると思う。五輪ではぜひ金メダルをとってほしい」と全面バックアップを約束した。

 全校生徒16人でビデオレターを送るなどしている、出身校の中名寄小も喜びにあふれた。本田修教頭は「手作りの金メダルとかいろいろ考えていきたい」と今後も応援を続けていく。名寄の愛子フィーバーは、しばらく収まりそうにない。【松末守司】