<バスケットボール・bjリーグ:仙台95-91福岡>◇プレーオフ3位決定戦◇4日◇東京・有明コロシアム
仙台89ERSが95-91でライジング福岡に逆転勝ち、3季目で過去最高のリーグ3位となった。第3、4Qに一時11点差までつけられたが、残り1分58秒に84-83としそのまま押し切った。仙台はプレーオフ4戦目で初勝利(05-06シーズンは2敗)。前日3日の地区ファイナルで東京アパッチに敗れ日本一は逃したが、リーグ最少10人での、約半年にわたる戦いのラストを白星で飾った。決勝は、大阪が66-56で東京を下し、3連覇を果たした。
終盤までもつれた激戦を制し、笑顔の選手の中で1人、日下主将は感極まっていた。「本当は昨日、(地区ファイナルで敗れ)泣きそうだった。優勝するために来たのに。ブースターに申し訳なかった」。この日のスタンドには前日より200人多い、仙台からの700人のブースター。期待に応えた安堵(あんど)の気持ちがあった。
「モチベーションを保ちにくかった」と各選手が話すように、位置づけの難しい3位決定戦。前日の敗戦後、選手全員で食事に出た。リーグ制覇の目標が消え、沈黙のままビッグサイズのハンバーガーを食べたという。それでも試合になれば違った。「気持ちで勝った」と日下主将。勝利への貪欲(どんよく)さは失わなかった。
リーグ最少10人で戦い抜いた。浜口ヘッドコーチ(HC)は「5対5の練習もできないときもあり大変だったが、逆に少ないチームで1つになった」と話す。コート外でも、1つだった。作並、秋保温泉で「裸のつき合い」があったり、ホームパーティーで浜口HCがねじり鉢巻き姿ですしを握ったり。スタッフ、選手は家族のようだった。
そんな交流が、外国人にも「フォア・ザ・チーム」の精神を生んだ。この日、ワーティーは第3Q終了間際に相手選手と接触し流血。左目の脇を4針縫いながら、第4Q終盤には再出場した。チームのために、必死でプレーした。
リーグ3位は過去最高位。日本一は逃したが、レギュラーシーズンでイースタン・カンファレンス1位という栄冠も得た。来季メンバーは流動的だが、今季FA権を得た日下主将は「また同じメンバーでやれたらと思うし、やりたい」。3季目の仙台は、日本一の結束力を持ったチームだった。【清水智彦】


