日本男子テニスの新星、錦織圭(18=ソニー)の北京五輪出場が先日、決まった。日本勢では96年アトランタの松岡修造以来2人目で最年少の快挙。錦織は青森山田通信制課程東京校の3年生で、青森山田からは、これでOB・現役計4人が北京五輪代表に決定した。創立90周年の年に、学園は喜びに沸いている。

 錦織は島根県出身。日本テニス協会の盛田正明会長が運営するテニスファンドで03年、13歳で渡米し、フロリダを拠点に活動してきた。全日制高校に通学するのは難しい状況で、盛田会長の紹介もあって、一昨年から青森山田通信制東京校に在籍している。

 前期、後期にリポートを提出するほか、帰国した際には登校し、補習や試験を受ける。担任の島田宏美教諭(34)によれば、海外にいるときでも、特に古典の解釈などの疑問点をメールで質問して来るという。「もともと勉強好き。うまく時間をつくって勉強しているようです」。

 島田教諭は、錦織の北京五輪出場が決まった翌日の29日、都内で結婚式を挙げた。出席した青森山田・木村隆文校長が、教え子の五輪出場決定を報告。島田教諭は「朗報とタイミングが重なり、いい結婚プレゼントになりました。彼は努力家です。五輪出場は最高にうれしい」と話した。

 木村校長は「90周年の年に4人も五輪出場は、うれしい限り。テニスは世界のレベルが高いので、錦織は微妙かなと思っていたが、決まって良かった。北京でもはつらつとしたプレーを見せてほしい」と期待した。【北村宏平】