「高校9冠」を成し遂げた師弟コンビが、10年ぶりに復活した。日本バスケットボールリーグのリンク栃木入りが決まった田臥勇太(27)の入団会見が2日、都内で行われ、加藤三彦ヘッドコーチ(HC、46)も同席。秋田・能代工高でエースとして活躍した時の監督を横に、田臥は「能代のバスケットが自分の原点。今でも、あのバスケを大事にやっている面がある」と全幅の信頼を寄せた。

 その加藤HCは「リーダー的存在になってほしい」と期待を寄せ「(プロコーチとしての悩みが)何か吹っ切れた部分がある」と安堵(あんど)の表情も浮かべた。前日1日に再会した際に「先生、変わりましたね。何を悩んでいるんですか」と指摘され「自分は何を大切にしてきたかを思い知らされた」という。会見中、田臥は「先生と呼ぶと怒られる」とおどけた。「先生」から「HC」へ-。コンビ復活に期待が膨らむ。