土屋ホーム退社を決めたスキー・ジャンプ日本代表のエース伊東大貴(22)が7日、「就職活動」を本格化させた。今月限りの退社を表明してから一夜明けたこの日、早速札幌市内のテレビ局を訪れ、新たな所属先を募集中とアピール。「五輪でのメダルに向け集中できるような舞台でやらせてもらえれば」と希望を話した。

 サマーグランプリ(GP)から帰国した6日、土屋ホームが業績不振で現体制が維持できないことから、木下義幸監督(45)とともに退社することを明らかにした。現在は木下監督を中心に所属先を探している。すでに複数企業から打診はあるが「上を見ればきりがない。受け入れてくれるならどこへでもいく」とこだわりはない。

 ジャンプへの意欲は以前にも増して、強くなっていた。9月中旬にスキー部の規模縮小を通告された。心に穴があいたようなショックを受けたが、今年2月に結婚したちひろ夫人(19)の「自分の後悔しない道にいって」との言葉が支えになった。「今は人生のかけに出ている。気を抜くのは簡単だが、これでさらに気を抜けなくなった。こんなことでは負けない」と強調した。

 本格的シーズン突入までに受け入れ先が決まればベストだが、そうでなくてもW杯(フィンランド・クーサモ)は11月27日の開幕から出場するつもりだ。「悔いを残してスキーを脱ぎたくない。自分が決断した道が間違っていない、という証しとして五輪でメダルを首にかけたい」。この経験を2年後に迫ったバンクーバー五輪に生かす。