<陸上:出雲全日本大学選抜駅伝>◇13日◇島根・出雲大社~出雲ドーム前(6区間・計44キロ)
日大が、2時間8分27秒で4年ぶり4度目の優勝を果たした。最終6区(10・2キロ)のギタウ・ダニエル(3年)が、駒大との1分29秒差を大逆転。モグス(山梨学院大)が保持する記録を5秒更新する28分28秒の区間新で、チームを優勝に導いた。北京五輪男子マラソン金メダルのワンジル(ケニア)と同郷で、地元に帰ると一緒に練習する仲。将来は、マラソンでの世界記録樹立を目標に掲げた。
ダニエルが名実ともスーパーエースになった。タスキを受け取った時点で、トップの駒大とは1分29秒差の5位。序盤から飛ばし、4・7キロで2位に浮上した。8キロすぎに駒大のアンカー宇賀地をとらえ、そのままトップを快走。男子100メートルの世界記録保持者ボルトの弓引きポーズを控えめにした格好で、ゴールを駆け抜けた。
「自信があったので、あきらめなかった。あれは『これからも行くぞ~』のポーズ。ガッツポーズは3大駅伝で(全部)優勝したらやる」。今年からチームを指導する堀込ヘッドコーチは「超ミラクルなレースだった。巨人軍のような…」と、13ゲーム差をひっくり返して優勝したプロ野球の巨人を引き合いに出した。
ケニアから留学して3年目。日本語での会話は不自由せず、漢字をまじえたメールでも、仲間とコミュニケーションをはかる。友人のワンジルと同じく日本で実力をつけ、視線は世界に向けている。「将来?
マラソンとかハーフマラソンで、世界記録を出す」。走りも考えも、学生駅伝の域を超え始めた。


