<フィギュアスケート:中国杯>◇初日◇6日◇北京

 女子ショートプログラム(SP)で、07年世界女王の安藤美姫(20=トヨタ自動車)が59・30点の2位につけた。同じくSP2位だった今季初戦のスケートアメリカより1・50点高く、両大会でSP首位の金妍児(韓国)との差も、前回の11・70点差から4・34点差へと大きく縮まった。それでも3回転フリップのミスなどに「最悪だった」。12月のGPファイナル進出へ、7日のフリーで巻き返しを狙う。

 演技を終えた安藤に、心からの笑顔はなかった。練習では失敗の連続だった、高得点の2連続3回転ジャンプに成功。青とピンクの衣装に身を包み、体全体を使って表現する演技で大歓声を浴びた。だが2つ目の3回転フリップが回転不足となった。今季初戦のスケートアメリカから約2週間で、踏み切り直前のステップを修正してきたが「短い期間で変えてきたことに無理があった。ジャンプのタイミングが合わなかった」。今季初戦より高得点にも「上回ったことはうれしいけど内容は最悪だった」と落胆した。

 オフに予定していた右肩手術を回避し、リハビリに3カ月間を要した影響などで調整は遅れていた。それでも女子では唯一、安藤だけが可能な4回転ジャンプを「全試合で跳ぶ」と宣言し、自らを追い込んだ。結局、初戦ではコーチの指示で安全策を取って4回転を回避。それでも細かなミスが相次ぎ、フリーで中野に抜かれて3位だった。

 今大会は練習から4回転を跳ぶことなく、韓国メディアから日本連盟関係者に「4回転をやるのか」と質問が殺到するなど4回転への注目度は日増しに高まっていた。安藤は「(4回転は)練習してきたので跳びたいけど調子を見てやるかやらないか決めたい」と、2季ぶりのGPファイナルへ慎重な姿勢を貫いた。