フィギュアスケート男子のエース高橋大輔(22=関大大学院)が、損傷した右ひざ前十字靱帯(じんたい)と半月板の手術を受けるため、28日開幕のNHK杯(東京・代々木第1体育館)を含め、今季の大会出場を断念したことが17日、分かった。日本スケート連盟関係者が明かした。

 10月31日の練習中にトリプルアクセル(3回転半)の着氷で負傷。靱帯断裂の疑いもあり、早期回復のため今月上旬のGP中国杯を欠場したが、精密検査の結果、10年バンクーバー五輪に向けて手術が必要と判断した。

 高橋の故障がバンクーバー五輪に影響する可能性もある。来年3月の世界選手権(米ロサンゼルス)に日本男子は3人が出場するが、3人のうち上位2人の順位の合計が「13位以内」でなければ五輪出場枠は「3」から「2以下」になる。好調の小塚、2季ぶり復帰の織田はいるが、エースを欠く厳しい戦いになる。

 ジャンプ6種類すべての着氷やスピンの軸足になる右ひざの故障から、恐怖心やブランクを克服して故障前の状態に戻すことは困難を伴う。強豪ランビエルやバトルが引退し、五輪の金メダルの期待もかかっていた高橋は、この苦境を乗り越えられるか。