<男子バスケットボール・日本リーグ:アイシン95-64レラカムイ北海道>◇29日◇愛知・ウィングアリーナ刈谷

 煮えきらない結果に終わった。レラカムイ北海道はアイシンと対戦し、64-95と、チーム史上最大の31点差をつけられ惨敗。泥沼の7連敗を喫した。水沢佳寿子社長(46)は、今回のアイシン戦の内容次第で東野智弥監督(38)の更迭の可能性もほのめかしていたが「この1試合で判断するのは危険」と結論を保留。急きょ、予定を変更し、30日の2戦目も視察してから、今後の方針を決めることを明かした。

 チームが迷走し始めている。東野監督は38点差と圧倒されているにもかかわらず第4Qのスターターから折茂、桜井ら主力日本人4選手を外す荒療治を敢行。控えメンバー中心では一方的な流れを覆せず見せ場なく幕を閉じた。試合後には、初めて水沢社長も加わり緊急ミーティングが開かれたが結論は出なかった。監督問題に関し同社長は「あした(30日)もう1度チャンスを与える」と判断を先延ばしするにとどまった。

 27日には今回のアイシン戦の内容次第で監督更迭もほのめかしていた同社長だが、予想以上の選手の動揺を受け、方針が見えなくなっている。東野監督自身は「逃げも隠れもしない」と腹をくくっているが、フロントの煮え切らない発言に、現場が振り回されている状況だ。【永野高輔】