暖冬による雪不足で北海道各地のスキー大会が延期、中止の危機に見舞われている。1月3日に札幌・荒井山シャンツェで行われる予定だった札幌はまなすライオンズクラブ杯全国少年ジャンプ大会は早々と1月25日への延期が決まった。20日に名寄市内で開催される全日本コンバインドは、降雪量が少なく、このままでは距離コースの変更を余儀なくされる。本格的なシーズン到来を前に、関係者は頭を悩ませている。
地球温暖化の影響とみられる暖冬にスキー関係者はやきもきしている。20日のノルディック・複合大会、全日本コンバインド(名寄)は、後半距離でコース変更の可能性が出てきた。主催する名寄スキー連盟の石川孝夫理事長は「暖かいし雪が降らない。このままではコースがつくれない」と窮状を訴える。
後半距離が行われる名寄・健康の森クロスカントリーコースの3日までの積雪は15~20センチ。コースをつくるには最低でも80センチ必要だが、3日には気温が5度まで上がり、設置のメドが立たない。石川理事長は「周りの雪を集めてコースをつくることもあるがその雪もない。最悪コース変更の可能性もある」。同コースでは23日にクロスカントリー名寄大会も行われる予定で事態は深刻だ。
子供たちにも影響が及んでいる。原田雅彦氏(現雪印コーチ)葛西紀明(土屋ホーム)船木和喜(フィット)らトップ選手が巣立ったジャンプの登竜門、札幌はまなすライオンズクラブ杯全国少年ジャンプ大会は、本番1カ月以上前に延期を決めた。ここ2年雪不足に悩まされているのが原因で、主催する札幌ライオンズクラブの松村芳明幹事は「今後は夏に行うことも考えている」と話す。2月14日開幕の宮様スキーマラソン(美瑛)も、コースの短縮、変更を決めたばかりだ。
ジャンプの聖地、札幌・大倉山も例外ではない。今年からナショナルトレセンに指定され、21日から全日本チームが合宿に入るが、気温がマイナス5度まで下がらないと人工降雪機も使えず、中止の可能性もある。札幌スキー連盟の佐藤宣男副会長は「雪ごいしかないが、寒くならないと雪も根付かない」と嘆く。今年3月の伊藤杯宮の森、大倉山ナイターが雪不足で中止になった。
12月とはいえ3日の札幌の気温は7度。道内各地でも軒並み11月上旬並みの気温を記録し、ポカポカ陽気に包まれた。ここ数年、スキー大会の延期、中止が目立っているが、今シーズンも危機的状況にある。



