<スピードスケート:全日本スプリント>◇初日◇29日◇山梨・富士急ハイランドセイコオーバル◇男女500メートルほか
2季ぶりに世界スプリント(来年1月17日開幕、モスクワ)出場を目指す岡崎朋美(37=富士急、釧路星園高出)に黄信号が灯った。500メートルでまさかの転倒で最下位。1000メートルは6位、総合は30位に沈んだ。30日の500メートルに出場し、代表へ最後の望みをかける。
500メートルを滑り終えた岡崎の表情は苦悶(くもん)に満ちていた。スタートの100メートルを10秒65と出場メンバー中2番目のタイムで通過したが、最初のカーブでバランスを崩し、最終コーナーではエッジを氷に引っ掛けて前のめりに転倒。場内は悲鳴に包まれた。「国内の公式戦での転倒はたぶん始めて。ホームリンクというプレッシャーで自分の滑りができなかった」といつもの笑顔はなかった。
今大会はW杯後半戦と世界スプリントの代表がかかる。世界スプリントの代表は3枠。今大会の総合上位2人と、活躍が見込める1人が選ばれる。岡崎は総合での選出は絶望的で、得意の500メートルの一発にかけるしかない。日本スケート連盟の鈴木恵一スピードスケート強化部長(66)は「前半戦の実績があるからW杯代表は大丈夫だが、世界スプリント代表には(500メートル)3位以内が最低条件」と話す。
今季開幕時に目標に掲げた世界スプリントに出場できなければ、10年バンクーバー五輪への青写真も崩れてしまう。岡崎は「世界での自分の位置を確かめるためにも出なくてはいけない大会。勝たないとだめという気持ちでいく」と話した。朋ちゃんスマイルは封印。ベテランは背水の陣で挑む。【松末守司】



