陸上女子走り幅跳びの日本記録保持者・池田久美子(28)が10日、今季から「井村久美子」で競技者登録することを発表した。昨年11月11日午前11時11分という「1づくし」のタイミングで、三重・鈴鹿市役所に婚姻届を提出、棒高跳び元高校総体覇者の井村俊雄さん(26=会社員)と結婚した。28歳の誕生日だったこの日、鈴鹿市内の競技場で「いろんな意味で、新しく始めたかった。結婚したので『井村』でやりたい」と話した。「イケクミ」の愛称で親しまれたが、今季からは「イムクミ」になる。

 前所属のスズキを退社し、現在はフリー。マネジメント会社と契約したこともあり、4月の今季初戦までには、新たな支援先を見つけたいという。すでに鈴鹿市に移転し、東京・北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)と行き来して、練習を続けていく。主婦業をこなしながらの毎日だが「生活のリズムがきちっとある。ダラダラせず、メリハリの利いた練習ができる」と前向きだ。

 今季のテーマを「初心」とし、12年ロンドン五輪を見据えつつも、8月の世界選手権(ベルリン)を今季最大の目標に掲げた。