<全国都道府県対抗男子駅伝>◇18日◇広島・平和記念公園前発着(7区間48キロ)
「東洋の魔神」は平地でも強かった。箱根駅伝で山登りの5区で区間新をマークし、東洋大の初優勝に貢献した柏原竜二(19=東洋大1年)が福島の3区(8・5キロ)で登場。「上りも下りも平地も関係なかった」と区間2位の激走で17位から6位に順位を大きく上げ、故郷の5位入賞の原動力となった。長野が2時間18分43秒の大会新記録で2年連続5度目の優勝。2位は1分20秒差で兵庫だった。
柏原の実力は、平地でも変わらなかった。タスキを受け取ると、いきなりエンジン全開。1人また1人…。「頑張っつぉ!」の福島ののぼりと、沿道の歓声が後押しする。高低差の少ない8・5キロを箱根の走りと同じように、ひたすら前を追いかけた。17位で受け取ったタスキを6位でつなぎ「箱根駅伝の疲れはない。走りやすかった」と言ってのけた。
東洋大の初優勝に貢献してから16日。一躍全国区になったが「特に何も変わっていません」と浮かれることはない。主将の佐藤(中国電力)は「まじめで純粋。目立とうという精神がない」。とにかく、走ることに集中した。
高校生だった前回大会は1区(7キロ)で区間賞をマークし、この大会には「思い入れが強かった」。今回は区間賞こそ福岡の三津谷に譲ったが、7秒差の23分56秒は区間2位。栃木の宇賀地(駒大)長野の佐藤(東海大)ら各大学のエースを上回った。
柏原効果もあって福島は、4位だった第8回大会以来の5位入賞。下重監督は「柏原と佐藤がいたことで、他のメンバーが楽になった。柏原はあの場面でよく行ってくれた」と絶賛。「大学でも県代表でも、タスキはつなぐもの。誇りは同じ」と柏原も胸を張った。【佐藤貴洋】


