<テニス:全豪オープン>◇9日目◇27日◇女子ダブルス準々決勝◇オーストラリア・メルボルン・ナショナルテニスセンター
杉山愛(33=ワコール)ダニエラ・ハンチュコバ(25=スロバキア)組が、7本のマッチポイントをはね返す驚異の大逆転でベスト4に進出した。昨年の全米覇者で世界NO・1ペアのカーラ・ブラック(29=ジンバブエ)リーゼル・フーバー(32=米国)組を6-7、6-3、7-6で撃破。全豪で5年ぶり4強進出を決めた杉山は、ダブルス4大大会全制覇にあと2勝と迫った。準決勝ではドシー(29)サンタンジェロ(27)組と対戦する。
信じられない大逆転劇だった。最終セット、杉山組は2-5から追いついた。タイブレークでも2-6と後がない状況から、4連続を含む計7本のマッチポイントをはね返した。最後はフーバーのボレーがネットにかかり、2時間57分の激戦に幕が下りた。「1本ずつ行こうと考えていた。絶対に挽回(ばんかい)できると思っていた」と杉山。勝利の瞬間、ハンチュコバと抱き合った。
相手はダブルス専門ペア。過去2年で、全豪、ウィンブルドン、全米を含む19大会に優勝している。杉山は違うパートナーと組んでの対戦で過去4勝10敗。4大大会では3戦全敗だった。しかし、苦手な相手にも「ここというところで集中した」と、最後まで気持ちを切らせなかった。
杉山は単複両方で力を発揮する数少ない選手。シングルスは3回戦で世界1位のヤンコビッチに敗れたが健闘した。33歳になっても衰えないエネルギーは、昨年から始めた体幹を鍛えるトレーニングのたまもの。ダブルスでの4大大会全制覇の快挙にあと2勝。「失うものは何もない。ベストを尽くして優勝を目指したい」。日本のエースが力強く宣言した。


