<ビーチバレー:JBVツアー愛知オープン>◇最終日◇26日◇愛知・新舞子マリンパーク

 悲願のツアー初Vまであとちょっと…。「ビーチの妖精」浅尾美和(23)と西堀健実(27=ともにエスワン)のペアは、準決勝で鈴木洋美(30)田中姿子(しなこ、33)組に1―2で惜敗。浅尾が「定位置」という3位に終わったが、優勝ペア相手の健闘で「初V近し」を予感させた。男子は朝日健太郎(33)白鳥勝浩(32)組が、昨年第4戦NISSINオープンから3戦連続優勝となった。

 笑顔の中で瞳は、潤んでいた。初日に敗れた草野、尾崎組にリベンジし3位は守った。浅尾は「また定位置に戻ってしまったので。自信あったんですけどね…」。多くのライバルペアが解散した中、結成5年目の自分たちはV候補。ツアー初Vを逃した悔しさがこみ上げてきた。

 熱戦だった。準決勝、第1セットを26―24で先取。第2セットも21―20でリードした。「詰めが甘かった。流れが来てるのを、自分たちでミスした」。マッチポイントの重圧で、浅尾がサーブミス。続けて相手サーブをアウトと見切ったが、風に戻されてライン上に落ちた。伊勢湾に埋め立てられた会場には、風速10メートルを超す強風が吹いた。勝負どころで風にも泣かされ、自滅した。

 寒さに震えながら、上半身は緑と赤のビキニで魅せた。所属先の曽根社長は「自分たちがビーチバレー界を支えて、盛り上げていかないといけないという自覚が出てきている」という。4月初めから3週間は2人だけでタイ遠征。プレーも、心も立派なプロだ。もう「ビジュアルペア」とは呼ばせない。「妖精」が「女王」の称号に変わる日は、そう遠くはなさそうだ。【近間康隆】