女子バレーボールV・プレミアリーグのパイオニア(山形)が、1日開幕の黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会(6日決勝=大阪府立体育会館)で、リーグ6位に終わった雪辱を期す。1日に20歳の誕生日を迎えたウイングスパイカー冨永こよみをセッターにコンバート。今季、日本代表にもセッターで初選出された175センチの大型司令塔を中心に、05年以来4年ぶり3度目の優勝を狙う。
セミファイナル進出(4強)を逃したリーグ最終戦から約2カ月。「新生パイオニア」が、本年度の全日本メンバー4人を軸にして巻き返しを狙う。昨夏の北京五輪日本代表レフト栗原に加え、同候補だったセンター庄司主将とライト細川が初の代表入り。さらに冨永が意表を突くセッターで指名された。
高校まではアタッカーながら、本来はセッター志望でパイオニアに入社した。過去、ジュニアとユース時代に日本代表経験のある冨永は「(日本代表に)いつかはと思っていましたが、こんなに早く入れるとは思っていませんでした。運がいい」と戸惑い交じりで話した。
ロンドン五輪を3年後に控え、セッターの世代交代を迫られている日本バレーボール協会とチーム事情が合致した。昨季まで31歳の竹下(JT)が主戦だった全日本チーム同様、パイオニアもリーグ途中で現役復帰した37歳の内田がチームを引っ張ってきた。日本代表には159センチの竹下を含む5人のセッターが登録されたが、175センチの冨永が最長身だ。かつて全米女子監督経験のあるパイオニアの吉田監督は「世界を考えればセッターも高さが求められる。まだ経験は浅いが、アタッカー出身だけに攻撃力もあり、ブロックもできる」と冨永の将来性に期待している。
吉田監督は予選リーグ初戦になる1日のJT戦で、冨永のセッター起用を明言。「もちろん勝つことを最優先させるが、経験を積ませて育てたい」と意欲を見せた。【佐々木雄高】


