“チーム五輪”でバンクーバーへ。全日本スキー連盟(SAJ)が10年バンクーバー五輪でのメダル獲得に向けて、ジャンプで少数精鋭のチームを編成することが26日、分かった。特別チームは昨季のW杯遠征組のほか、若手を加えた8人を予定し、6月14日からの海外合宿(フィンランド)でチームとして本格的にスタートする。98年長野五輪の団体金メダル以来3大会ぶりのメダルへ、全体の強化を図る。
バンクーバー五輪でのメダル獲得を目指し、SAJが「エリート教育」にも似た強化策に乗り出す。所属する企業の枠を超え、選手を招集する。異例ともいえる早期の特別チーム編成に、SAJの斎藤智治ジャンプ部長は「夏からやっていかないと間に合わない。人数を絞って五輪用に強化していきたい」と話す。五輪代表(5人)争いの有力候補として合宿などを組む。
チームは、昨季のW杯代表で2月のノルディックスキー世界選手権団体銅メンバーの岡部孝信(雪印)、葛西紀明(土屋ホーム)、さらに若手などを含めた8人を計画。全日本の始動となる6月14日からの海外合宿(フィンランド)でスタートする。合宿では世界トップのノルウェー、スイスチームも使用しているヘルシンキ市内の大学で風洞実験を行いデータ化した後、クオピオで陸上トレーニングと併用し、ジャンプ技術の向上を目指す。斎藤ジャンプ部長は「五輪代表候補だという自覚を早くから持って、高い意識で練習してほしい」と奮起を促す。
06年トリノ五輪では、W杯代表のほかに、下部のコンチネンタル杯、FIS杯にも選手を派遣し多くの選手にチャンスを与えたが、今季は全日本として派遣しない計画もある。
もちろん、国内残留組も国内で好結果を残せば8人の中で調子の悪い選手と入れ替える可能性も十分ある。斎藤ジャンプ部長は「去年の岡部のような活躍(国内9戦7勝)をすれば国内組でも上に上げる。メダル獲得という目的を明確にしていきたい」と意図を説明する。選手にとって、バンクーバーをかけた戦いは早い時期からヒートアップする。


